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    湯場の歴史にぜひ、触れて下さい!

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B 吉池旅館の庭園内源水
 

湯本第12号源泉。
ぜひ直に触れてみてください。

湯本第12号源泉
 

吉池旅館の敷地は、
三菱2代目(初代弥太郎氏の弟)である岩崎弥之助氏
が明治30年代中期に欧米視察から帰国した際、
外客来遊時のゲストハウスの必要性から、別荘機能も兼ねて
当地を選び明治37年までには、清水仁三郎氏設計の和館(現存)
〃42年頃までにジョサイア コンドル氏設計による洋館(関東大震災倒壊)

ヒマラヤ杉の大木は失われた洋館の名残です。
残された古写真に小さく写っています。

弥之助氏は明治41年に亡くなられていますので、
洋館に入られたのは、3代目に当たる初代弥太郎の息子久弥氏ということになります。

大正11年に 英皇太子が箱根ご来遊時は湯本ではこの洋館に滞在し、
スコットランドの離宮に似てるとのご感想を話されたとか。。。
関東大震災での倒壊は残念ですが日本庭園にヒマラヤ杉の怪の謎解きに一興そえています。

昭和12年に
吉池旅館の創業者が全体を買い求めた時、オーナーは弥之助の息子で
4代目の小弥太氏であった為、湯場の住民達も小弥太さんの別荘と通称していました。

残った和館建物と創建当時からの庭園が一体となって調和する景観美。
平成10年11月に箱根町一号の登録文化財に指定されました。

 
 

庭園=山月園

岩崎別邸和館の縁側から石垣山方面の稜線から上がる月の明かりが池に写る
ようすから庭園は”山月園”と言われました。
消失した大磯の吉田邸を中心とした湘南邸園文化圏の西端にあって
邸宅と庭園がセットで保存継承されている貴重な回遊式庭園です。
雪見灯篭のおそろいは大阪城公園の本丸庭園にあり
なんらかのつながりがあると思います。

庭園=山月園
 

茶室 その1

茶室、真光庵は やはり湯場地内にあった松平家の別荘のお茶室を
昭和62年ごろに移築し、岩崎別荘につなげて保存継承中のものです。
松平家の最後の所有者は 松平綾子さま です。
お父上は徳川家達(いえさと)で、徳川直系(田安家)でしたが、
幼児のため慶喜が将軍に就き、その養子に入って16代当主。
この茶室は義祖父慶喜公の所有を受け継いだとされ歴史造詣に有用な遺構です。

真光庵
 

茶室 その2

暁亭 茶室
古希を迎えた山縣有朋公が明治40年小田原板橋に「古稀庵」と「暁亭」隣り合って
建てた貴重な邸宅建築は、昭和3年、有朋公の息子さんの親友、熊本利平氏に
渡りその後徐々に他にゆずられる経過がありましたが、
暁亭茶室だけは、熊本家の手から離れる事なく保存されていました。
平成19年から、弊館にて保存展示いたすことになりました。

激動期を生きた元老の愛した茶室は、にじり口のない作りで、他にも
ユニークで特徴的な建築ですので、一覧一興の名茶室です。

暁亭 茶室
 

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